今日は僕が虫歯になったときのお話をするよ… 本当に大変だったんだよ…
長男は4歳直前にいきなりの人生初の虫歯発症。そこから怒涛の日々でした…
虫歯発覚、歯医者探し
ある日のこと、それは突然やってきました。
ご飯を食べてた長男、いきなり発狂。
「痛いーーーーー!!!!!!!」
と泣き叫びます。
これはもしや…!!と口の中をよくよくみると…
下の奥歯に疑いようの無い、黒い穴がポツンと空いてました。
この時期コロナ禍真っ只中で、お家時間が多く、おやつ作り&間食が多くなっていたことが原因だと思われます。
大きなショックを抱え、まずは歯医者探し。
とにかく痛くて物が食べられないというので、急ぎです。
友人から口コミ情報を得るものの、若干遠い。
どうせ治療に通うなら近場が良い。ということで、以前紹介しました「jameda」という検索サイトで口コミの良いお医者さんを探しました。
(jameda について詳しくはこちらの記事参照↓)
そして勇気を持って電話すると、営業時間外とのことで留守電。
「急ぎの人はここに電話してね」という自動音声を頼りにそちらへ電話し(ドイツ語不明すぎて、電話番号聞き取りの為に何度もかけて留守電鬼リピしましたw)、事情を説明すると、すぐに最初に連絡取りたかった先生に予約をとってくれました。
ただしその予約は2日後。
え、、、食べれないんですけど。。
ということで、その2日間はおかゆやヨーグルト、といった噛まない食事にし、さらに長男には「虫歯がない方の歯で噛む」という事を少しずつ覚えてもらいました。
歯医者初日・診察
さて長かった2日間を終え、ようやく念願の歯医者へ。
問診票を記入します。これがまた長い。
症状に関する質問から、普段の食生活や歯磨きの状況、子供の性格、アレルギー、疾患などまで。
ドイツ語翻訳機フル稼働ですが、医療の専門用語も多く搭載されてない言葉も多数発生。
頭悩ませながら結構時間かかりました。
印象的だったのは「フッ素の入っている塩を使ってますか?」という質問。
確かにそういうのが売ってるのは知ってましたが、使ってませんでした。
「問診票に出るってことは、いいって事なんだな」と思い、この日からフッ素入りの塩を料理に使うようにしました。
そして診察へ。始まるなり優しいお姉さん先生から衝撃の言葉。
今日はまず診るだけです。
今日は初日なので、長男くんはまだ警戒しています。
何日間か通って、ここが「安全だ、怖くない」と思ってから治療を開始します。
あ、、、ですよねー…
(本音 え…いや、言ってることはわかるけども!!!!
1日も早く治してくださいーーーー!!!!!)
と心の声は抑えつつ、、まぁ、そうですよね…と納得。
とりあえず診てもらう事に。
診察台に上がるときは、長男が少し警戒気味だったので、私と一緒に横になりました。
本来はママが抱えて乗ったりするらしいですが、この頃私はお腹に次男がいて抱っこができなかったので、横に支える形で乗りました。
結果。「虫歯です」
ええ知ってます。
と、これで初日は終了。
次の予約を入れると、2週間後に。
「え、もっと早く取れないの?」と焦る先生。「ないわよー」と受付。
長男はここからしばらく、虫歯との共同生活が始まりました。
病院、2日目・レントゲン
まさかのこの間に次男が生まれてしまい、私は入院中だったので、パパが行ってくれる事になりました。この日はレントゲンです。
そして発覚する事実。3本見つかったそうです…
最初の虫歯と反対側の同じ場所と、その上。衝撃すぎる。。。。
そして「一気に一日で治療したいので、全身麻酔をしましょう」という事になりました。もともと最初の虫歯が深そうなので、その深さ次第では麻酔、という話は聞いてましたが。
そして次の衝撃。「麻酔医が次ミュンヘンに来るのは1ヶ月後です」
…色々突っ込みたい…!!!!
麻酔医どんだけレアキャラなんじゃい!!!
という事で、治療は1ヶ月後になりました。
病院、3日目・治療日前日
治療前日に病院から説明の電話がありました。
言われたのは以下の通り。
- 全身麻酔を使います。
- 前日の夜食事をしたら、その後は食事は禁止です。
- 朝食は抜いてきて下さい。
- 朝の飲み物はお茶かお水だけにして下さい。
- オムツの替えを持ってきて下さい。
- オムツが外れてる場合は着替えを持ってきて下さい。(お漏らしする可能性がある為)
- 車できた方が良いです。
正直、「なんか大袈裟だなぁ」というのが第一印象でした。
この頃たまたまコロナ禍でパパが家にいたので一緒に行けましたが、普段は仕事で家にいないパパ。
もし普段の生活でいきなりこんな事言われても、きっと私は「なんとかなる」と一人で行ったでしょう。
結論から言うと、もし私が一人で行っていたら「世の中なんとかならない事があるのだ」と絶望したかもしれません。全く大袈裟ではありませんでした。
病院、3日目・治療日
朝早くから、パパ・長男・次男と家族総出で歯医者さんへ。
「歯医者さんは怖くないとこ」と刷り込みが入った長男、余裕で待機します。
その間に、今回は特別なマスクをすることをさりげなく伝えました。
「今日はかっこいいマスクするんだよ。怖くないからね。
それをつけると虫歯が治る、魔法のマスクなんだよ!」と。
麻酔医の方や、他先生も優しく挨拶にきてくれました。
そして呼ばれて治療室へ行くと…ごっつい「THE・治療台!!」と言う診察台&壮大な機器達!
そして手術衣のような服を身に纏った先生方!
流石の長男もビビります。固まり、半泣き、しがみつく。
流石に今回の診察台には私と一緒には乗れないので、必死に長男をなだめます。
天体大好きな長男なので、とりあえずこんな感じで声かけました。
すごいねー、このベッド、まるで宇宙船みたいだね!!
ロケット発射する時、こんな感じのベッドに横になるんじゃない?
見てみると、先生たちの服も宇宙服みたいで格好いいね!
…宇宙船??…かっこいい…そうだね!?
とまさかの同意してくれる流れに!!(それでいいのか息子よ!)
そしてなんとかベッドに横になった長男の目の前に、今度は機械音全開なマスクが現れます。
長男が恐怖で泣き出しそうになるのを制し、母叫びます。
すごーい!酸素マスクきたー♡
宇宙旅行には酸素マスクは必須だもんね!!
先生わかってるー♫
…酸素マスク…言われてみれば…?
再び納得した長男、恐れながらもマスクを着用してくれました。(宇宙すごい)
「勝った…!!!!!!」
思った瞬間、先生が「偉いねー」と褒めながら、滑らかに手の甲にいきなり注射をブスっっっ!
ギリギリの理性を保っていた長男、崩壊。
泣き叫び、マスクを引っぺがし、診察台の上で暴れまくり、私含め大人3人がかりで押さえつけ、無理やり再びマスクをつけると言う流れに。(結局こうなる)
なぜそのタイミングで注射したのか、先生よ…
せめて麻酔効くまで数分待てばよかったろうに…
そして麻酔が効いてようやく眠りについた息子状態がこれ。
ここから治療が始まりました。
術中
だいたい1時間くらい待ちました。
その間外に出てもいい、と言われたので、パパと次男と、外で朝食を軽くとって戻ってきました。
そして帰ってくると歯の被せ物の説明がありました。
保険の効く銀色の詰め物か、保険の効かない白いセラミックにするか。
どちらがいいですか?と。
ただこの時私たちはプライベート保険だった(と思ってた)ので、セラミックも保険適用内になるので、それでいいと思います。と言われ、それにしました。(ただこれに関しては後日談あり)
さらに治療の内容の説明。
前回のレントゲンでは治療は3本と言いましたが、実際治療は4本になりました。
最初の大きい虫歯が隣にも浸食していたのです
あとあと周りに聞いた話によると、この時期になる虫歯の子は、なぜかこのパターン(左右対象2本ずつ、計4本)が多いらしいです。。
てか虫歯発覚から治療までの期間をもっと短くできたら、こんなに被害は広がらなかったのでは…?と思いつつ、これはもう誰に言ってもどうしようもない事だと思い、飲み込みました。。。
術後
「終わりました」と呼ばれ、また別の部屋に行くと、長男が寝ていました。
全て無事に終了しました、と。起きたら連れて帰って良い、と説明を受けました。
このタイミングで、「今回の虫歯なんですけど、正直これ以上何を気をつけたらいいかわかりません。どうすれば良いですか」と質問してみると、「乳歯はとてもデリケートで、よくあることなのよ。とにかく歯磨きとフロスを頑張ってもらうしかないわ」という当たり障りのない返答でした。
そして30分ほど待っても起きません。
このまま起きるまで待ってるのかなーと思いきや、先生がきて、「そろそろ起こしましょうか」と。
突然長男の足をくすぐり、起こし始めます。
そこからが本当の地獄の始まりです。
起きた長男、ぼーっとしたまま起き上がろうとすると、まだ麻酔が身体に残っているので、起き上がれず、頭から倒れます。痺れてるので倒れそうになっても手が前にでず、本当に頭から倒れます。生まれたての子鹿のように、立とうとしては倒れを繰り返し、様子のおかしい自分の身体&残る麻酔に意識朦朧とし、完全パニック。ろれつの回らない口で泣き叫びます。
そして病院からは「終わったので帰っていいですよ」と言われます。
「帰りは交通事故とかにならないよう、目を話さないようにね」と。
まじかよ。
そうは言われても、歩けもしない4歳児(身体の大きさは6歳児)をどうやって連れて帰れと言うのか…
しばらく、よろよろする長男をなんとか宥めながら支えながら歩かせようとしましたが、泣き叫んでは倒れ、すがりついてくる長男に「これはもう無理だ」と判断したパパが、長男を担いで病院を後にしました。(長男は「イヤーーー!!!」とパニック&全身で大暴れ)
そして病院の外で降ろされた長男。少しろれつが回るようになってきたものの、立ってるのが精一杯。
意味不明な事を叫びながらしがみつきます。
一生懸命宥めていると今度は…お漏らししたー!!!!本当にしたーーーー!!!!!!
「病院戻ってお着替えしようか?」と打診するものの、もうその場を動ける状態ではなかったので、道端でそのまま着替えさせました。(夏でよかった)
そして道端の階段に座り、少し落ち着かせると、麻酔もだんだん切れてきたのか、フラフラながらも歩けるまでには回復。本人も少しずつ冷静さを取り戻してきました。
そして病院出ておそらく20分後くらいには、フラフラする長男の手を握って帰途につきました。だったらあと30分くらい院内で寝かせておいてくれれば良かったのでは…??という考えが頭から離れないまま、怒涛の虫歯治療が終わりました。(他同様の治療をしたお友達はもう少し寝かせてくれてたらしいので、歯医者さんによると思います)
後日検診
2週間後、経過観察の為に再び訪れました。
噛み合わせなども特に問題もなく、OK!とのこと。
今後は半年に1回くらい定期検診というイメージらしいです。
日本の時は毎月フッ素塗布に通ってましたが、そういうのはしないみたいですね。
以上、僕の虫歯治療体験でした〜☆
これ、まだ4歳前で少しは話が通じる&虫歯と反対側で食べる、とかいう技が使えたけれど、もし3歳未満とかだったら…と考えると恐ろしい!!
もう絶っっっ対、虫歯にはならないで〜〜〜。
みんな、虫歯には気をつけようね!
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