こんにちは、めしママです。
今日は先日読み終わった、ドイツに関する本をご紹介します。
今回読んだ本はこちら。
「あっぱれ技術大国ドイツ」
(新潮文庫、2011年発行)
30年ドイツに住まわれている、熊谷徹さんのドイツ解析本。(発行時は在独歴約20年)
まだ私が読んだのはこれが2冊目ですが、このドイツ解析シリーズは個人的に好きです。
ジャーナリスト目線だからなのか、どれもとても深いところまでしっかり調べられていて、「なるほどー」と、ドイツという国・人種・習慣と言ったものを理解するのにとても為になります。
今回の「技術大国ドイツ」は、ドイツ企業の中でも「 ミッテルシュタント(中規模企業)」に焦点をあて、さらにその中で活躍してきた「テュフトラー(細部にこだわり、忍耐強く、時間をかけた手作業によって製品を少しでもよくしようとする性分の人)」の紹介を通して、ドイツ技術の底力を解き明かしていく。という内容になってます。
中には、アインシュタインやポルシェ、シュタイフ、ボッシュ、メルクリン、といった「さすがの私でも知ってるわ」という有名どころから、全く知らない技術者の名前も沢山出てきます。でもそんな人物が実は月面着陸成功の立役者であったり、ヒトラー暗殺を企てて爆弾仕掛けていたり(そしてその現場は何も知らず自分も日常的に通っていた場所だったり)。。今回も沢山の「へー」「なるほどー」「知らなかったー」がありました。
そして個人的にも気になっていた「ドイツは人件費が高いから価格競争には勝てないはずなのに、なぜ経済は順調なのだろう」という疑問への答えもこの本で得る事が出来ました。
ただ、今回の「技術大国」は「技術」の話の為、車や、機械、部品等の説明が多いので、もしかしたらこういう内容が苦手な人は読みづらいかもしれません。
とはいえ、地理的・宗教的・性格的・歴史的…様々な観点から考えられている点も面白く勉強になるので、もしご興味ある方は一読されてみてはいかがでしょうか♪
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